この街きっず学園開園

SSD

2015年04月09日 08:28

この街きっず学園が先日、開園式を行いました。




たくさんの方々の思いに支えられて、出来上がった施設であることを
改めて感じさせられました。



厳しい予算の中で、決して広々ととは言えない計画の中でも
明るく気持ちの良い居場所ができればと思いながら
作ってきました。



障害を抱えた子供たちの施設のため、
子供がのびのびと生活できるとともに
スタッフが子供たちと気持ちよくかかわり続けることを
建物というハードの面でどこまで手助けできるかも
計画の重要なポイントでした。



開園式を迎えて、子供たちを受け入れる準備が整いました。
竣工の時と比べて、先生方の手が入ると
そこかしこと、一段と温かい設えに仕上がっていました。



激しく動く子供たちの安全を考えると
どうしても閉鎖的になってしまいます。
その中で、どうやって「抜け」のある明るい場所を確保するかに
気を配りながら計画してきました。



訓練器具もセンス良く設置されています。



一般公開や子供たちの施設見学を行い、
入園式を迎えました。

園長先生から、今までなかなかスムーズに建物の中に入れなかった
子供が、「わあー!」と言ってすんなり入っていくのを見て
頑張って建設して本当に良かったと言ってくれました。
障害のある子どもとの生活に何の苦しみもないわけはありません。
建物がその苦しみに少しでも寄り添うことができて
和らげることができるとすれば、これほどうれしいことはありません。

建物だけでどうにかなるわけではありません。
でも、建物にできることは、まだまだたくさんある。
そんなことを改めて教えていただいた感じがします。


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