この街きっず学園開園
この街きっず学園が先日、開園式を行いました。
たくさんの方々の思いに支えられて、出来上がった施設であることを
改めて感じさせられました。
厳しい予算の中で、決して広々ととは言えない計画の中でも
明るく気持ちの良い居場所ができればと思いながら
作ってきました。
障害を抱えた子供たちの施設のため、
子供がのびのびと生活できるとともに
スタッフが子供たちと気持ちよくかかわり続けることを
建物というハードの面でどこまで手助けできるかも
計画の重要なポイントでした。
開園式を迎えて、子供たちを受け入れる準備が整いました。
竣工の時と比べて、先生方の手が入ると
そこかしこと、一段と温かい設えに仕上がっていました。
激しく動く子供たちの安全を考えると
どうしても閉鎖的になってしまいます。
その中で、どうやって「抜け」のある明るい場所を確保するかに
気を配りながら計画してきました。
訓練器具もセンス良く設置されています。
一般公開や子供たちの施設見学を行い、
入園式を迎えました。
園長先生から、今までなかなかスムーズに建物の中に入れなかった
子供が、「わあー!」と言ってすんなり入っていくのを見て
頑張って建設して本当に良かったと言ってくれました。
障害のある子どもとの生活に何の苦しみもないわけはありません。
建物がその苦しみに少しでも寄り添うことができて
和らげることができるとすれば、これほどうれしいことはありません。
建物だけでどうにかなるわけではありません。
でも、建物にできることは、まだまだたくさんある。
そんなことを改めて教えていただいた感じがします。
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