2021年11月06日

ZEB

岡谷市の長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門の工事に携わらせていただいております。
新しい試験施設建設と既存建物部分の改修が同時に進行しています。
それぞれ別の請負業者が入っているため、相互で調整しながら工事を進めています。
関係される方々のご尽力に感謝いたします。

新設建物は現在、鉄骨工事の建方が進んでいるところです。



新設する建物の一番のポイントはZEB化した建物にすることにあります。
ZEBはネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略称で、環境省が推進している建築物のエネルギー消費性能の指標の一つになります。
建物のエネルギー消費量を決められた基準値の半分以下に削減(省エネ)して、その分のエネルギーをそこで作る(創エネ)することで、建物のエネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにする、というものです。



完成すると県有施設で2番目のZEBになります。
1番目も工業技術総合センターでした。


ZEBの実現には初期費用(イニシャルコスト)の壁があります。
それを乗り越えるためにもLCC(ライフサイクルコスト)で考えることが大切と言われています。

また建物の省エネ化はコストの問題だけではないと感じているのは自分だけではないのではないかと思います。

10月31日からイギリスでCOP26が開催されています。
温室効果ガスの削減について話し合われています。
地球温暖化によって激甚災害が増えているのは、すでに実感されているところ。
大きく言えば地球と人間がバランスを取って共存できるかどうかの瀬戸際にいるということが実感できるかどうかではないかと思います。

新型コロナウイルスによるパンデミックは地球規模で物事を考えないと、結局自分自身にも降り掛かってくることを実感させてくれたのではないかと思います。
みんなで注意をはらい、拡大を防ぐことなしに収束させることができないもの。先進国だけでなく、全世界でワクチン接種を始め感染を抑える対策を講じないと、結局、対策を講じることができなかった地域からどんどん広がっていってしまうことになってしまいます。

地球温暖化も同じような状況にあります。
今回、こういった形で、ZEBに携わることができているのは、本当にありがたいことだと思います。建築主の強い意向があってできることだと思います。

ZEBに限らず、少しでも省エネ化を進めるために、LCCとしてのメリット、省エネ建物の心地よさを、使い手も作り手も実感できるような状況を設計の立場で作っていければと思いました。

工事が無事進んでいくよう、気を引き締めていきたいと思います。
  


Posted by SSD at 13:31Comments(0)心の設計図